「同窓会は不倫の温床」だと言われているのを、ご存知でしょうか?
青春時代に付き合っていた元カレ・元カノや、初恋の人も参加するため、当時の淡い恋心が再燃しやすいのです。
今回は、同窓会と不倫の関係についてご紹介します。
同窓会が不倫に発展しやすい理由
元カレ・元カノや初恋の人に再会し、恋心が再燃
社会人になってからの恋愛は、大なり小なり打算的なものになりがち。そんな“条件ありき”の男女関係に疲れた人にとって、同窓会というイベントは、純粋な気持ちを思い出させてくれる“癒しの場”なのかもしれません。
同窓会はお酒も入りますから、「実は昔……」で始まる“ぶっちゃけ話”にも花が咲きます。
その結果、ずっと片想いをしていた人と相思相愛だったことが判明し、不倫に発展したという例もあります。
年齢が上になればなるほど、現在の結婚生活にマンネリを感じていることが多い
同窓会を開催する年齢が上になればなるほど既婚者の割合も増え、さらに結婚生活にマンネリを感じている人も多くなります。
「もう二度と恋をすることなく、このまま老いていくだけなのか……」と寂しい思いをしていたときに、昔の恋人や初恋の人に再会したら……。
頭ではダメだとわかっていても、寂しさに負けてしまう人は少なくありません。
青春時代を共に過ごした仲間と会うことで、若返ったような気分になる
若い頃に出会った人同士は、いくつになっても昔の面影を覚えているものです。まったく関わりのない第三者から見たら年齢相応の人でも、“思い出フィルター”の効果によって美化されてしまうことだってあります。
「あの頃とあまり変わらないね」なんて言われて、自分自身若返った自分になってしまうこともあるでしょう。
現在の仕事や結婚生活と無関係な場所だと、現実逃避しやすい
とくに地元から離れた場所で現在暮らしている人に、当てはまります。
大学進学や就職を機に遠方へ引っ越しした人の場合、地元での同窓会は日常生活を忘れられるイベント。仕事や結婚生活のしがらみがなく、現実逃避しやすいと言えます。
職場での不倫は、バレた場合に退職を余儀なくされたり、左遷されたりするリスクがあります。その点、同窓会不倫はそのようなリスクは低いでしょう(地元で噂が広まるリスクはありますが)。
非日常感と安心感の程よいバランスが、不倫へ発展しやすい
いくら「トキメキが欲しい」と言っても、全くの赤の他人と一から関係を築き上げるのには抵抗がある人も多いものです。
その点、同窓会で久しぶりに再会した同級生は、安心感と非日常感のバランスが程よいと言えるでしょう。
身元を知っているから信用できる上に、久しぶりの再会でトキメキも感じやすい。この他にはない好条件が、ずっと不倫願望を抱えていた人の背中を押すのでしょう。
パートナーが同窓会で不倫関係になっていないかチェックすべき5つのポイント
急に頻繫に帰省するようになっていないか
同窓会に参加した直後から、急に頻繫に帰省するようになったら要注意。何かと理由をつけて実家に帰るフリをして、実は不倫相手の同級生と会っているのかもしれません。
もちろんこれだけでは不倫していると断定できないので、以下のポイントも併せてチェックしてください。
同窓会について質問するとはぐらかされる、ギクシャクしていないか
「おかしいな」と思ったら、同窓会であった出来事についてあれこれ尋ねてみましょう。
何もやましいことがないのであれば、聞かれたことについて包み隠さず語ってくれるはず。反対にもし不倫をしているのであれば、あまり詳しく語りたがらない可能性があります。
「初恋の人もいたんじゃない?」「どんな風に変わってた?」などと、ズバリ聞いてみても良いでしょう。その際の相手の反応を、よく観察してみることです。
同窓会直後から急に残業や出張が増えていないか
同窓会に参加したあたりから、急に残業や出張が増えるというのも、よくあるパターン。残業や出張と偽って、不倫相手に会いに行っている可能性があります。
できれば相手の財布の中にある領収証やクレジットカードの履歴を見て、発言と矛盾がないか確かめましょう。
ダイエットやお洒落に気を使い始めていないか
急にダイエットを始めた、香水を使い始めた、お洒落に気を配るようになった……これは、同窓会に限らず不倫全般によく見られる兆候です。
外見を磨くだけでなく、上機嫌になることが多いのもポイント。同窓会参加前は常にイライラしていて何をするにも面倒くさそうだった配偶者が、急にウキウキし始めたら要注意です。
上記1~3と併せて、チェックしてみましょう。
スマホにロックをかけ、肌身離さず持ち歩くようになっていないか
スマホは、“現代人の命綱”と言っても過言ではない存在。肌身離さず持ち歩いていないと、不安になる人も非常に多いです。
このようスマホと一心同体になっている人は今や珍しくありませんが、もし配偶者がそうなったのが“同窓会の直後”からだったとしたら、警戒した方が良いでしょう。
依然はスマホの管理に無頓着だった人が、急にロックを厳重にかけるようになった、お風呂場にもトイレにも持って入るようになった……。
もしこんな兆候が見られたら、“気づいていないフリ”をしつつ、証拠を掴むまで泳がせておきましょう。
同窓会に限らず不倫をさせた場合の慰謝料相場
不倫による慰謝料の相場は、100~300万円ぐらいと言われています。しかし個別具体的な事情によっては、金額が跳ね上がることもゼロではありません。
たとえば、不倫期間の長さ、婚姻期間の長さ、未成熟子の有無、不倫発覚前の夫婦仲、最終的に離婚に至ったかどうか、不倫した配偶者の社会的地位・年収などが金額に影響すると言われています。
このようにかなりケース・バイ・ケースであるため、気になる方はご自分の状況を弁護士に相談されることをお勧めします。
不倫慰謝料を請求する5つの手順
1:肉体関係があったことを証明する証拠を集める
法律上、慰謝料の請求が認められるのは、原則として“肉体関係を結んだ”ことが条件となります。
まずは配偶者と不倫相手との間に“肉体関係があったこと”を証明する証拠を集めましょう。単にデートや食事をしていただけでは、不倫を理由に慰謝料を請求するのは難しいと考えられます。
ただし、子どもが病気・ケガで苦しんでいる時や、重要な記念日(子どもの誕生日、結婚記念日など)に家族を放置して不倫相手と会っていたなどの悪質な事情がある場合には、仮にデートだけの証拠であっても慰謝料の判断に考慮される可能性があります。
離婚しない場合は不倫相手のみに請求
不倫による慰謝料は配偶者と不倫相手の両方に請求できますが、離婚しない場合は不倫相手のみに請求することになるでしょう。
不倫相手に請求するためには、あなたの配偶者が既婚者であることについて“悪意(知っていた)”または“有過失(知ることができた)”が条件となります。
いくら既婚者側が言葉巧みに独身と偽っていたとしても、常識的な注意力があれば「あれ、おかしいな」と気付くケースがほとんどでしょう。
土日祝日に会えない・家を教えてもらえないなどの疑わしい事情があったにもかかわらず「既婚者だと知らなかった」と不倫相手が主張してきたとしても、慰謝料を請求できる可能性はあります。
2:話し合いまたは内容証明郵便で慰謝料請求する
慰謝料の請求は、直接話し合いをするか内容証明郵便で行うケースがほとんど。
直接話し合いをする場合は、感情的にならないよう注意が必要です。後で「言った言わない」で揉めることがないよう、録音データに残しておくなどの対策を講じましょう。
内容証明郵便は、“差出人・受取人・受取日時・文書の内容”を郵便物が証明してくれる郵便物。内容証明郵便に書かれている請求を無視したからと言って罰せられることはありませんが、後々裁判手続きにおいて証拠となります。
3:相手が慰謝料支払いに合意したら合意書(示談書)作成
相手が慰謝料支払いに合意したら、必ず書面に残しておきましょう。
合意書(示談書)には、「不倫の事実を認めること」「今後は不倫関係を解消し二度と連絡しないこと」「慰謝料の金額」「慰謝料の支払い方法」「作成年月日」などを記載します。
最後に、署名捺印をしてもらって完成です。
記載されている内容が曖昧だと、証拠としての効力が認められにくくなりますので、注意が必要です。
4:分割払いなら、合意書(示談書)を公正証書にする
慰謝料を分割払いしてもらうことになったら、支払い滞った場合に備えて、公正証書も作成してもらうのが望ましいでしょう。
公正証書は、公証役場で公証人という専門家が作成してくれる公文書。「支払い滞ったら強制執行を受けても構いません」(強制執行認諾文言)と記載すると、慰謝料の支払いを怠った相手の給料や預貯金に強制執行をかけることができます。
このように公正証書の効果は非常に強力なため、相手が作成したがらないことも予想されます。ご自分で説得するのが難しい場合は、弁護士に依頼してみましょう。
5:相手が応じなければ弁護士に依頼して訴訟へ
慰謝料請求に相手が応じない場合は、最終手段として訴訟を提起することも考えられます。
しかし訴訟にはお金も時間もかかりますから、覚悟が必要となります。
訴訟では、不倫の事実を証明する証拠を裁判官に提出します。裁判官はそれらの証拠を客観的に判断して、慰謝料の支払いを命ずるべきかどうか決めます。
すべては裁判官次第ですから、あなたが請求していた額を大幅に下回る可能性もあります。
まとめ
同窓会をきっかけとする不倫は、決して珍しいものではありません。もし思い当たる節があれば、少しずつ証拠を集めることから始めましょう。
まずは証拠が手元にないことには、いかなる方法でも戦うことができないからです。
不倫相手だけに慰謝料を請求して再構築するのか、離婚を選択するのか、それとも釘を刺すだけに留めるのか……。最終的に取るべき行動の判断は、証拠を集めてからでも遅くないのです。